美術館巡りと音楽と

主に東京近辺の美術館、企画展巡りの徒然を。できればそこに添える音楽を。

2023-01-01から1年間の記事一覧

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ

現在退職に伴い、ちょっとずつ有給を消化している。 別に会社に行ってももうやることはないのだけど、上司の不手際が満載なので急激に何か降ってきそうで面倒を予感しているが、あえて手を出していない。 どっちにしろ来月から急になんて無理なんだから、せ…

インド細密画 ー実は馴染みのある芸術作品

現在有給も消化しているので、3連休と抱き合わせて5連休にした。 最近の趣味である自転車を乗ることをやってみようと思い、ちょっと遠出している。 府中美術館は日本美術を中心に、企画色豊かな展示をしているのでちょくちょく行くのだけど、普段は自宅から1…

甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性

最近更新できていなかったが、美術展にはちょくちょく足は運んでいた。 しかし、なかなか文章に起こすのはパワーを使うので、それが出なかったのよね。 そんなわけで久しぶりの更新だが、東京駅直結のステーションギャラリーで開催されている甲斐荘楠音(か…

佐伯祐三 –自画像としての風景

日本人の画家の企画展も最近は足を運ぶようにしているが、ほとんどの場合めちゃくちゃいい。 青木繁のように早逝した画家も少なくないし、香月泰男のように戦争を経ても生き残り絵を描き続けられた画家もいる。 伝統的な慣習から解き放たれ始め、西洋絵画の…

マリー・ローランサンとモード

現代は女性の時代などと言われて久しいが、得手してスローガンにされる事柄は実現されていないからこそスローガンとなるものである。 当たり前になっていることは殊更いう必要なんてないからね。 それでも、昔と比べればだいぶマシになったところはあるにせ…

没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡

なんでも同じだけど、知られていないから劣っているとは限らない。 殊エンタメにおいては知名度は必須とはいえ、アートの領域においてはそんなものは偶然性以外のなにものでもなくて、作品の本質を評価するものではない。 しかし、知られていないから劣って…