美術館巡りと音楽と

主に東京近辺の美術館、企画展巡りの徒然を。できればそこに添える音楽を。

日本の芸術品

インド細密画 ー実は馴染みのある芸術作品

現在有給も消化しているので、3連休と抱き合わせて5連休にした。 最近の趣味である自転車を乗ることをやってみようと思い、ちょっと遠出している。 府中美術館は日本美術を中心に、企画色豊かな展示をしているのでちょくちょく行くのだけど、普段は自宅から1…

甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性

最近更新できていなかったが、美術展にはちょくちょく足は運んでいた。 しかし、なかなか文章に起こすのはパワーを使うので、それが出なかったのよね。 そんなわけで久しぶりの更新だが、東京駅直結のステーションギャラリーで開催されている甲斐荘楠音(か…

佐伯祐三 –自画像としての風景

日本人の画家の企画展も最近は足を運ぶようにしているが、ほとんどの場合めちゃくちゃいい。 青木繁のように早逝した画家も少なくないし、香月泰男のように戦争を経ても生き残り絵を描き続けられた画家もいる。 伝統的な慣習から解き放たれ始め、西洋絵画の…

没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡

なんでも同じだけど、知られていないから劣っているとは限らない。 殊エンタメにおいては知名度は必須とはいえ、アートの領域においてはそんなものは偶然性以外のなにものでもなくて、作品の本質を評価するものではない。 しかし、知られていないから劣って…

鉄道と美術の150年 −時代の変化の渦中

現代においてはただの芸術の一つとして、ある種現実社会から切り離されたようなところにあると認識されているのかな、という絵画だが、かつては新聞のように最新情報を伝えるメディアだったり、教養を示すものだったり、あるいは神の言葉を伝える媒介だった…

奥村土牛―山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾―

洋の東西を問わず最近ではさまざまな画家の絵を観るようにしているが、そうするとやはりこの画家さんの絵はなんか好きだな、と画家として好きというのが出てくる。 既に何人かいるが、その中の1人が奥村土牛という人だ。 初めて見たのは個人展ではない企画だ…

河鍋暁斎 ―躍動する絵本

元々いこうと思っていた先があったが、今日で前期展示が終了とわかったので、急遽予定を変更、太田記念美術館の河鍋暁斎展にいくことにした。 行った。 河鍋暁斎 ―躍動する絵本 私は河鍋暁斎が好きで、以前サントリー美術館で開催された企画展にも行って、そ…

福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧

私は先月後半は転職に伴う有給消化で、短いながらに悠々たる日々を送っていた。 と言いながら、割と日々予定があり、土曜は昼間は寝ていたが夕方は友人と音楽ライブ、日曜はまったりしつつ美術館へ(こちらもまた書かねば)、昨日は次の職場へ赴き午後からずっ…

番外編2 -富山をウロウロする

前日に引き続き北陸にて、今日は富山県である。 前日に入り、例によって夜はフラフラと飲み屋を探す。 私の方針として、必ずしも特産物を食べたいわけではなく、その土地土地の地場のお店であれば良いのだ。 むしろ観光化された名産よりも、よほどその方が美…

番外編1 -兼六園をウロウロする

現在絶賛有給消化中のため、思いつきで実家からの足で金沢へ。 昔に行ったことがあったかもしれないが、記憶にはないエリアである。 金沢は石川県にある、というのはご存知だろうか、などと言ったら怒られそうだが、しれっと金沢と冒頭から書いてしまった。 …

蘇我蕭白奇想ここに極めり

私は現在転職に伴う有休消化により、少しくゆっくりした日々を送っている。 それで帰省もしようかしら、と言って旅に出てみたりもしているが、その一環で普段出向かない美術館にも行ってみようと足を伸ばしてみた。 そこで赴いたのが、名古屋にある愛知県美…

刀剣 もののふの心

都内で日本美術を専門的に扱っている美術館は何箇所かはあるのだけど、よく私が足を運んでいるのが恵比寿にある山種美術館である。 山崎種二さんの作ったところで、当時の日本画家とも交流があったそうなので、自身に送られた作品も含めて多く収蔵している。…